エクストリーム紫外線対策
色白女性の「日焼け対策?え〜?特に何もしてないよぉ☆」なんていう言葉ほど信頼できないものはない。人間の皮膚には、紫外線を浴びると発生する活性酸素に反応しメラニン色素を生成するようメラノサイトに信号を送り、生成されたメラニン色素を表皮に押し上げて皮膚を守るというバリア機能があるからだ。(※このメラニン色素生成が先天的に欠乏しているアルビノの人もいます)
確かにこのバリア機能のおかげで紫外線から身体を守ることができるわけだが、「色白七難を隠す」ということわざもある上に、2018年現在ではお隣韓国で特に顕著な美白美肌ブームも乗じ、日焼けをしていない白肌は一つの美の基準として重要視されているように感じる。
紫外線は年中降り注いでいる上、特に黒くなる日焼けを引き起こす UV-B は5月~8月にかけてがピーク。この色白女性の言う文字通り何もしなければ肌の色は黒くなっていく上、シミやシワ、たるみの原因となることもある。UV-A に至っては季節問わずほぼ変わらない量が観測され、肌細胞をゆっくりと破壊していくという恐ろしい存在だ。
本記事はそのような脅威である紫外線からの影響を最小限にするために私が実際に実践した/している tips を事細かくまとめたものになる。10月半ばに紫外線対策の記事なんて、季節外れでは?と思うかもしれないが、前述の通り紫外線は年中降り注いでいるため、私は一年中紫外線対策をしている。また、肌の細胞が入れ替わるターンオーバーには部位や人によって差異はあるものの、少なくとも1回2週間はかかるため、肌の生まれ変わりを実感するまでには時間がかかる。既に出来てしまったメラニン色素をある程度まで排出するにはターンオーバーを何度か繰り返していく必要があるため、紫外線が強くなる時期に始めるのでは遅いと私は考える。紫外線が少なく対策が楽な時期から始め、冬の間にターンオーバーを促進しその間に余計な紫外線を浴びないようにしていけば、来年の夏には美白肌を実感する結果となるだろう。つまり始めるなら今が絶好のチャンスなのである。一年かけて美白しよう!
手前にいる全身黒の人間が今年の私です。服装もあると思うけど日焼けしていない肌は BBQ などのアウトドア活動が似合わない。
紫外線を浴びない
本記事では物理防御とは主に日傘や被服を使った紫外線対策を指し、化学防御とは日焼け止め化粧品を使った対策を指します。実際、酸化チタンや酸化亜鉛みたいな紫外線散乱剤で日焼けを防ぐ原理は物理防御なんですけど、成分で分けるとわかりにくくなってしまうため便宜上日焼け止め化粧品は化学防御とします。
物理防御(日傘や被服を使うこと)のメリットとしては
- 化学防御に比べて皮膚刺激が少ないか、無い
- 羽織ったりするだけで着用が楽
- クレンジングや塗り直しの必要がない
- 日傘などは日差しそのものを防ぐため涼しくなるといった副次的な効果も得られる
- 日焼け止めを塗れない、あるいは塗りにくい部分の防御ができるアイテムもある(ex: 目の保護にサングラス、頭皮の保護に帽子・日傘)
デメリットとしては
- 完全装備すると見た目がいかつい
- 素材や天候などを考慮して物を選ばないと熱が籠もり、熱中症の原因に
- 荷物として嵩張る
化学防御(日焼け止めを塗ること)メリットとしては
- シチュエーションを選ばず使える
- 物理防御を完全装備したときのように見た目がいかつくならない
- 荷物が日焼け止めだけで済む
デメリットとしては
- 落とす必要があり、ものよってはクレンジングがいるため、肌負担になることも
- 塗り直す必要がある
- 成分によっては過敏に反応してしまう方がいる
- 成分によっては服に白く移ることがある
といった点が挙げられ、時と場合によって物理防御と化学防御を上手に組み合わせて使うことが推奨されます。この章では物理防御・化学防御で使っている各アイテムの紹介と使い分けの手法を紹介します。
物理防御アイテム紹介
日傘
サンバリア100 2段折 無地
紫外線はもちろん・可視光線・赤外線も全て100%カットする最強生地の日傘です。一般的な日傘は生地に紫外線吸収剤や散乱剤を使ってUVカットコーティングを施しているだけのものが多く、そういったものは使っているうちに紫外線カット率が下がってきますが、サンバリア100は三層構造の生地を採用しているため破れない限り何年でも使えます。骨組みも風に強く、半年の修理保証もついているのでトータルで考えるとお得な商品。
ただ一本一万円以上する上入荷したら即完売のことが多いので、絶対無くさないように置き忘れ防止タグは付けてます。
Qrio Smart Tag(キュリオスマートタグ) ライムイエロー 探し物発見機 忘れ物防止 スマホも探せる スマホカメラのシャッター機能付き Q-ST1
- 出版社/メーカー: Qrio
- 発売日: 2017/02/01
- メディア: エレクトロニクス
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サンバリア100の雨の日の使用ですが、撥水加工がされているため小雨程度なら防げるのですが、縫い目や加工部分から水滴が漏れることがあるそうで、雨の日の使用は推奨されていません。雨の日は雨傘か晴雨兼用の折りたたみ傘を持ち歩いています。ちなみに私が使っている晴雨兼用折りたたみ傘は Tokyo Noble のものです。 東京ノーブルショッピングサイト/smart-brella simple ブラック
サングラス
Rayban Jackie Ohh
Ray Ban(レイバン) 国内正規品 サングラス JACKIE OHH ジャッキー・オー RB4101F 58 601/71 レディース RB4101F 58 601/71
- 出版社/メーカー: Ray Ban(レイバン)
- メディア: ウェア&シューズ
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灰野敬二とおそろいのサングラスです!!このサングラスのいいところはフレームが広くカーブしているので目周りをほぼ確実にガードできるところですね。あと灰野敬二とおそろいなところ(大事なことなので2回言いました)
ハット
サンバリア100 ハット11 + Plus
日傘と同じ生地でできているハットなので、もちろん紫外線・赤外線・可視光線すべて100%カットです。その分蒸れはあるんですが、内側がメッシュなのと通気口も一応ついてること、保冷剤などを入れられるポケットもあることから、そこまで気にならないです。あと、ハットストラップもついているので風に飛ばされることも心配しなくていいです。見た目はちょっとアウトドアっぽいけど、シンプルなハットなのでうよほどガーリーな服を着るとかじゃない限りそこまでファッションを選ぶものでもないと思います。
パーカ
サンバリア100 パーカ
またサンバリア100の商品かよって思うかもしれないですけど物理防御に置いてサンバリア100の商品は最強すぎるので紹介せざるを得ないです。このパーカも日傘と同じ生地でできています。ハットまでは通気口や保冷剤ポケットで蒸れ対策ができるんですが、これは正直真夏に着るとサウナスーツです。なので、あまり気温の高くない春・秋の使用がおすすめです。
イーザッカマニアストアーズ スタンダード UV カットパーカー
真夏でも着られるパーカーです。とっても薄手で風通しの良い生地です。カバンの中にいれても嵩張らないし、安いし、とりあえず一個持っておいて損はさせない!かと。ちなみに私が UV カットの羽織ものにカーディガンではなくパーカーを選ぶのは、フードを被れば首周りや頭まで防御ができるからです。
アームカバー・手袋
tutuanna 接触冷感無地アームカバー60cm丈
紫外線対策にアームカバーしたらオバサンの始まりだと思ってた時期が私にもありました。が、試しに一度使ってからその考えは捨てました。なぜならパーカー等より涼しく、嵩張らないし、着用が簡単だから!例えば湿度高めで風があまりない天候のときなど、パーカを着たら暑そうだけど腕はカバーしたい、そんなときに使えます。この tutuanna のアームカバーは一切装飾がなくスポーツ用品みたいな見た目、冷感素材ですべすべな着用感が良いです。
3COINS 無地UV手袋
日焼け止めで手の甲・指先まで紫外線対策しようと思うと、手を洗ったあとにまた塗り直さないといけなかったり、スマホを触ったらべたついたりと色々面倒な部分が多いと思うんです。だから手袋です!ハンドクリーム塗って手袋すれば保湿効果も持続しますしね。3COINS で売ってるのは手のひら側メッシュなのでちょっと圧強めで触ればスマホも操作できます。安いし、洗い替え用に二個持ってます。
化学防御(日焼け止め)アイテム紹介
今年は去年みたいにあれこれ試さず、決め打ちで5アイテムしか使いませんでした。
ANESSA パーフェクト UV スキンケアミルク
アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク SPF50+/PA++++ 60mL
- 出版社/メーカー: 資生堂ジャパン (SHISEIDO JAPAN)
- 発売日: 2018/02/21
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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去年色々調べて結局 ANESSA に対する絶大な信頼感を得たので今年も当然金のアネッサです。今年は 90g パッケージが出てたのが良かったんですが、成分はおそらく去年より紫外線散乱剤が多めになってて、昨年度版より服に白くつくようになっていました。また、昨年度版には入っていなかったと思うのですが今年度版にはグリセリンが入っていたので顔には一切使いませんでした。
相変わらず落ちにくさはピカイチで、落とすときは蜂乳クリーム石鹸を使って結構念入りに泡立てて馴染ませて、を二度ほど繰り返して落としていました。
Mommy! UV マイルドジェル
- 出版社/メーカー: 伊勢半
- 発売日: 2016/02/08
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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家にいるときや、夕方など日の落ちかけている時間帯のおでかけ、物理防御を併用できそうな日のおでかけはこれを使っていました。紫外線散乱剤が含まれていないので服が白くならず、さらにエタノールフリー、グリセリンフリー、と私の願うポイントが揃っていて重宝しました。ポンプ式は使いやすいし衛生的だけど、最後の方使い切りにくいのと、ポンプのキャップ無くしたら持ち歩けないからそこが難点ですね。
江原道 ウォータリー UV ジェル
- 出版社/メーカー: 江原道
- 発売日: 2016/04/12
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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紫外線吸収剤不使用となると大体皮膜感強めの日焼け止めが多いんですが、これはその商品名の通りかなり水っぽく、重さをあまり感じない処方になっています。しかも SPF 50+ で PA++++ でウォータープルーフと機能性も申し分無し。値段はお高めだけど化粧下地としても使えるし、これを塗るだけでも肌がワントーン明るくなりそこそこカバーしてくれてたので、今夏のベースメイクはこの日焼け止めと同じく江原道の UV フェイスパウダーのみで仕上げてました。ただしこれも落ちにくいのでクレンジングは必須。
江原道 UV フェイスパウダー ベビーピンク
江原道 (コウゲンドウ) UVフェイスパウダー(10g) SPF50+PA++++ ベビーピンク
- 出版社/メーカー: 江原道
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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きれいなラベンダートーンのピンク色の粉。ただ SPF50+ & PA++++ を発揮できるだけの量を使おうと思うと確実に白浮きするので、基本はベースに日焼け止めを塗り、さらにTゾーンや頬の高いところを中心に乗せて、あとは残りをなじませるくらいで使うのがよいかと思われます。あとはお直しのときに使うのも良い手段です。ベージュトーンもあります。
ミーファ フレグランスUVスプレー クリア
- 出版社/メーカー: ナプラ
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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スプレー式の日焼け止めです。スプレー式にしてはエタノールの含有量少なめなのがいいですね。この商品ラインは香りが売りらしいんですけど、どの香りもあまり好きではなく、それに私は香水を使うので無香料タイプのものを使っています。(売りとは……?)それにしてもナプラは最近 N. だったりおしゃれパッケージ商品の勢いがすごいですね。これもおしゃれパッケージです。
具体的な行動例
基本的には
- 家から出ない
- 日焼け止めを塗るまでカーテンを開けない
で過ごします。外に出るときは状況によってアイテムを使い分けます。
近所の散歩や買い物、ジムなどに自転車で行くとき
完全物理防御スタイルでいきましょう。自転車に乗るときはハットが便利です。多少怪しくても紫外線をがっつり浴びるよりマシです。人目を忍んでいけ。
- サンバリア100 ハット
- Ray-ban サングラス
- イーザッカマニア UV パーカー
- 3COINS 手袋
服装は半袖のバンドTシャツ+主にユニクロのエアリズムレギンス+ショートパンツということが多いです。完全にトレーニングスタイルです。天候によっては熱いかもしれないので、 UV パーカー+手袋をアームカバーに変えても良いと思います。当然、顔は江原道の ウォータリー UV ジェルでガードです。フード被れそうだったら首は Mommy! の UV ジェルでいいかな。フードかぶれなさそうなら 江原道の日焼け止めを首まで伸ばしましょう。 こうして物理防御を使えば腕や脚に使う日焼け止めを節約でき、またお風呂で日焼け止めを落とす手間も省けます。肌負担も軽減できます。
ただちょっと外出歩くだけなのに防御が強すぎない?と思うかもしれませんが、この程度の用事は頻繁にあるものですよね。だからこそ、ちょっとだけの積み重ねが大事なのです。ちょっと近所を出歩いただけ、の積み重ねで日焼けしたくないじゃないですか。どうせ日焼けするなら南の島に旅行行ったりとかそういう思い出補正でもないと後悔しますよね。日頃の積み重ねで後悔を防ぎましょう。
電車に乗って物理出社するとき
部分物理防御スタイルでいきましょう。これくらいなら怪しまれることも少ないでしょう。
物理出社するときは打ち合わせやらが入っている可能性があるため服装や髪型に気を使っていがち、そういったときはファッションを選ばない系の物理防御を取り入れましょう。 塗る日焼け止めは出かける時間帯と天気によって紫外線が強そうであればアネッサを使い、そうでもなければ Mommy の UV ジェルで済ませます。クレンジングが必要になる強い日焼け止めを使うのは必要なときだけにして、余計な肌負担は減らしましょう。
夕方外出するとき
紫外線対策感の少ない装いができるのはこのパターンくらいでしょうか?
夕方からのライブを見に行くだとか、日の落ちた時間帯にしか予定がないときはギリギリの時間帯まで家で待ちます。紫外線対策アイテムは嵩張りますし無くしたりすると困るので、なるべく最低限しか持ち歩かなくてもいいようにします。 完全に日が落ちていなければ Mommy UV ジェルだけ塗って、夕日がきついときは Ray-ban サングラスをかけて、それでおしまい。持ち歩きアイテムも無しなので小さな鞄で外出することができます。ただし、この状態でオールして遊んだりすると朝の紫外線対策ができないので、くれぐれも終電は逃さないように……
夜遊んで朝帰ってくるとき
もう最近はほとんど行ってないですが、夜遊ぶとしたら大概クラブの夜イベントなので、冷房対策も兼ねてパーカーを持っていくのがナイスチョイスかと。荷物には
- イーザッカマニア UV パーカー
- 江原道 UV ジェル
だけを用意して、なるべく日が昇り切らないうちに帰ります。 クラブで踊り明かしたりした後で全身日焼け止めを塗るのは抵抗感ありますし、身体は物理防御で、手の甲と顔だけ日焼け止めを塗り直すことが多いです。顔は軽くティッシュやあぶらとり紙で油を吸ってから、ファンデーションの上から塗ります。 UV ジェルは使用感軽いのでそんなにつらくない!
長時間外出するとき
なるべく避けたいですがどうしても長時間外にいなくてはいけない用事があるとき。物理防御アイテムも化学防御アイテムも両方持ち歩くのがベスト。
日傘を差しても問題のないような場所であれば日傘を。もし人の集まる場所などで難しければハットを。気温も湿度も低い日であればサンバリアのパーカーもありでしょう。
日焼け止めはこういうときは絶対アネッサを選びます。落ちにくいですから、塗り直しが甘くてうっかり日焼けしてしまうことが他の商品より少ないかと。塗り直しの時間目安はだいたい2〜3時間おきくらいで、日が落ちてきたら塗り直しはせずに物理防御だけにします。
あと最近流行りの飲む日焼け止めなんかもありますが、私はああいうのは気休めだと思っているので、気休め程度に飲みますが、日焼け止めも必ず併用します。
それ以外で出来ることといえば、なるべく日陰を歩くようにして、隙あれば室内に避難すること。水分補給もちゃんとして、熱中症には気を付けてね。あとはグッドラック!という感じです。
この調子で紫外線対策してると夏の野外フェスになんて行ったら気が気でなくて死んでしまうと思っています。(本当は行きたい)
まとめ
基本方針の
- 無駄に外出しない
- 顔に日焼け止めを塗るまでカーテンを開けない
ことに加え、外出時は天候やシチュエーションを踏まえ、物理防御を取り入れることで日焼け止めの節約や肌負担の軽減を狙っていきます。紫外線対策は日々の積み重ねなので、季節や外出時間の長短を問わず対策を続けていくことが大事です。
逆に行き過ぎて、まったく外出をせずカーテンも一日中開けず、夜しか外出しない、といった吸血鬼みたいな生活をしていたこともあったのですが、睡眠障害になって大変つらい思いをしたのでおすすめしません。影響は人によると思いますが、多くの人は気が滅入ると思われます。我々人間の生活には多少の紫外線も必要です。朝日を浴びる程度のことで致命的な日焼けはしないので、それくらいはしましょう。
本当はサプリメントやスペシャルケアなんかの話もしたかったのですが、日常の紫外線対策の話だけでもすごく長くなってしまったので、分けて書くことにします。良ければまた読んで下さい。