ソーシャル・ネットワーク・ディスタンス
- 作者:カル・ニューポート
- 発売日: 2019/10/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ルール
- SNS にログインしない
- モバイル端末からアプリを削除
- PC からもログアウト
- 仕事で必要なものは許可
- 一応最終連絡手段として LINE も許可
- コロナウイルス事情でオフライン活動も制限されているので、SNS 風味のものを含まなければデジタル機器の利用は様子見ながら許可
期間中何をしていたか
- 最初はめちゃくちゃはてブを見まくっていた
- 外出自粛で家にずっといるからだろうけど、家のあちこちが気になりだし、模様替えのアイデアが無限に湧いてくる
- メイク用品を断捨離
- デスク周りを改修した
- 電子書籍で漫画読みまくった
- おかげで生活リズムが崩壊した
- 小学生のとき漫画家になりたかった気持ちを思い出し始めて iPad で絵を描いている
- 家事
- 運動不足なのでヨガをできるだけ毎日やるようにした
- 本当はリングフィットアドベンチャーが欲しいがどこも予約殺到
気付き
- 自分は無意識的に URL 欄に twitter と打ち込んでいるが、他 SNS はそうではない
- 期間を終えて Twitter にログインすることを思うと怖くなる、というか現在の運用を今後も続けていきたい気持ちがある
- ニュースがほしいなら Alexa にニュースを読み上げてもらうので十分
- SNS で誰かに構われたい気持ちは SNS をやらなければ湧かない
- 現実で誰かに構われたい気持ちは今のところは家族とメッセするだけで十分っぽかった
- 自分は仲のいい人物とそうでない人間の境がきっぱり別れていて、仲のいい人物は家族を含め数人だと確信
- 「そういえば誰々どうしてるかな」と思い出す顔ぶれは付き合いが長い人間ばかりで、自分は人と関係を築くのに時間がかかるのだろうと思った
- 特別に連絡取りたい人物ってそんなにいなかった
- 自分からメッセージを送ったのは安否連絡のためホストファミリーだけだった
- というかこの外出自粛で連絡取る用事とかない
風呂が嫌い
銭湯の水風呂に入りながら考えている。ここ数ヶ月、銭湯にちょこちょこ通っている。私は毎日風呂に入る(or シャワーを浴びる)のが苦手で、外に出る予定がないとかで放っておくと2日風呂に入らないとかがザラにある。自宅の風呂場は寒いし掃除が大変であるという環境要因に加え、入浴行為自体のプロセスが多く、孤独で義務的な重労働に感じてしまう。そんな自宅での入浴行為と比べて、公衆浴場は広くて暖かく、床を自分で磨かなくてもいいし、ゆっくりと湯船に浸かれるから、とても好きだ。今年は出来る限り毎日入浴するという目標を掲げているので、今日は自宅の風呂で入浴する元気はないな、と判断したら積極的に銭湯に出かけている。
銭湯に来ると色んな年代や出身の人がいる。人の裸をまじまじと見ているわけではないが、当然色んな体型や肌の色の人がいて、全員が入浴行動を必要とする人間で、自分もそのうちの一人なんだよなぁという気持ちになる。生きていると垢が出る。
生きている人間の昨日と今日を比べても大した差はないけど、毎日垢が出て細胞は少しずつ生まれ変わっている。このような状態のことを動的均衡というらしい。垢が出た分新しい細胞の自分。毎日入浴するというのは、そういう新陳代謝の儀式みたいなものなのかもしれない、なんて思ってしまう。風呂が嫌いな自分は、潜在的に変化を恐れて今この状態の自分に執着しているんだろうか?
私は自分の身体について全く良いイメージを抱いてない。生きてると垢が出てプロセスの多い入浴を課せられるという生物的な特徴に付随する行動が嫌いだし、運動神経が悪く思った通りに動かせるような機能性もないし、造形も特に自分の好みではない。だけれど、そういう思考を生み出す脳も結局は身体の一部分でしかなく、生理や低気圧で身体が重いときに釣られて思考も鈍ると、自分の認知や思考もこの身体に属する一部でしかないんだ、とこの身体本位性を重く受け止める。
生きている限り身体が第一なのは、そうでしかないと受け止めるべきことなのだが、このことに落胆してしまうのには私自身の問題が関係している。一つは自分の醜形恐怖に近い性質だ。日常の中でひどいセルフ・イメージと戦わないといけない場面がしばしばある。パーツやバランスそれぞれに細かく美の基準を持っていて、それらを満たしていないので醜いという判断を自らに下しているときもあるし、自分という存在自体が醜くて汚いため、それに属する身体だから何をしたって醜いという自己否定もある。このバランスはどちらかが肥大したり縮小することもあるが、比較的気分がよく頭が冴えた感覚のときは前者が大きく、気分が落ち込んで自己否定気味のときはどちらかというと後者のほうが大きくなることが多い。
美容医療や、特殊なメイクアップ、こだわったファッションなんかはそういうセルフ・イメージを脱却するためにやっている部分がある。私は自分の意思と選択で腐ったセルフ・イメージをぶっ壊したいし、嫌いなままの身体をそのままの保有するのではなく、この身体を選んだという自発性を獲得し、自己の本質を自分の意思と選択に寄せたいのだ。
毎日風呂に入るのも、自分が作った新しい細胞をようこそと受け入れてやり、出た垢には嫌いな自分とおさらばする、そういう意識でやればいいのかもしれない。ただ風呂に入るというだけなのに、こういうことを考えすぎているから、風呂が嫌いになるのかもしれない。
2020/3/2 #1000k美容 log
今日のメニューは
- 高濃度ビタミンC点滴
- グリコール酸ピーリング
- イオン導入
- レーザー顔脱毛
- 眉上ボトックス
- 額マイクロボトックス
でした!
他の方はどうだか知らないですが、やり放題プランな私の場合点滴は1~2週に1回、ピーリングとイオン導入は2週に1回くらいの頻度が目安と案内されたので、上3つは今のところ2週に1回の通院で毎回やってます。
そして前回の記事で書いた通り、今回から顔のレーザー脱毛を取り入れることにしました。体のレーザー脱毛は既に終わっているけど、顔の脱毛は初めて。やりたいけどクリニック探し面倒だなーと思ってたのでちょうどよかった気がします。使用していた機材は恐らく Candela 社の Gentle Max Pro だけど、レーザーの波長等は聞き忘れました。次に聞いてみよう。額、頬、口周りはもちろん、鼻筋や小鼻までしっかり照射してもらいました。自分は決して体毛が薄い方ではないし、産毛の脱毛は特に根気よく回数かけて撃退していかねばなので、これから月1程度でやっていく予定です。
レーザー照射を含めたプランが終わって看護師さんと次どうするかを話していると、輪郭系の施術の話に。とりあえず次回はカウンセリング時から希望していた HIFU をやることになりました。カウンセリング時は初めのうちから HIFU は刺激が強いかも……?と思ってたんですが、顔脱毛のサイクル間でやるのに適している点、HIFU のサイクルは3~4ヶ月に1度がベスト且つやり放題メニューのレーザー系手術の中でもコスパがいいということを考慮すると、刺激によって肝斑や炎症が起きたときはそのサイクル内や日常のケアでカバーしたほうがいいんじゃないか?という路線変更、だと思ってます。HIFU のメイン業務であるところの SMAS 層狙いの照射に加えてスキンタイトニング狙いの照射も含めて450shot行く予定です。すごく楽しみだ!
そして輪郭系の話の中で、額の形を相談。具体的には眉上のかもめが飛んでいるような盛り上がりや、額のシワ予防が気になるという話をしました。自分では眉上にはヒアルロン酸を入れて均してちょっと丸みを出すのがいいかなと思ってたんですが、そもそも盛り上がっているのは表情筋の使い方かも、そして額のシワはまだガッツリ出てるわけじゃないからマイクロボトックスで皮膚に近い層の筋肉に効かせてお肌を滑らかにするのといいのでは?とアドバイスを受けました。そしてなんなら今日空いてる先生いたらやっていく?ということに。時間には余裕があったし前髪を作って額に多少内出血が出ていても問題ないので即時決定。看護師さんに空いている先生がいるか確認してもらったところ上原先生登場。アッ、お世話になってます!
ボトックス、マイクロボトックスともに氷まくらで冷やしてから注射していきます。上原先生のマイクロボトックス注入は田植えのようにやっていくそうなんですが、当然私は見られないので想像するだけ。私は痛みにはかなり強い方だと自負してるんですが、少し涙がしみる感じでツーンとした痛みはありました。ただ後を引くような痛みではないので、注射中我慢できればオッケー。翌日から一週間程度で効果が出るとのことで、また来週 HIFU を受けるついでに効きの様子を見てもらいます。
その後は自宅勤務で顔の皮剥けしてても問題ないしビタミンAを入れたいなーということでゼオスキンの説明を聞いて、とりあえずバランサートナーとスキンブライセラム0.25を注文。ゼオスキンはやり放題プラン外なので、フルライン使いみたいな贅沢なことはせずとりあえず堅実な商品選定をしておきました。
という感じで今日はなかなか盛り沢山な内容でした。帰宅してしばらくして気付いたんですが、額に少し赤い斑点が出ています。ボトックスの注射跡か、ピーリングの反応か、レーザー脱毛の反応か、どれかはわからないけど……もし数日して引かなかったら相談しようと思います。
100万円払って美容医療の年間フリーパスを手に入れた
契約書のスクショで始まるブログって私は見たことがないんだけど、ステマでもなく自主的に選択したことを証明するには一番手っ取り早いかと思ってこうしてみました。表参道スキンクリニックという医院に所属していらっしゃる形成外科・皮膚科医の上原先生が攻め攻めな商品を企画していらっしゃっていて、ものすごく面白そうだったのでそれを買ってみた(というか契約してみた)という話です。
私が買った商品の内容は、スキンケア系のメニューが2020年12月31日までやり放題で100万円という内容というもの。契約書記載の対象のメニューと Web に載ってる正規価格の対応は以下の通り
メニュー名 | 正規価格 |
---|---|
レーザーフェイシャル | 1回 30,000円 |
ルーロトーニング | 1回 19,800円 |
スペクトラピーリング | 1回 19,800円 |
BBL光治療 | 1回 39,800円 |
YAG レーザー | 1cm × 1cm 範囲のシミに適応 8,000円 |
フラクショナルレーザー | 全顔1回 39,800円 |
CO2レーザー | 全顔1回 39,800円 |
ウルトラセル | 300shot 98,000円 |
イオン導入 | 顔1回 5,000円 |
ピーリング | グリコール酸全顔一回 15,000円 |
成長因子導入 | 値段不明 |
水光注射 | ヒアルロン酸(1.0cc)+ビタミンC(1.0cc) 1回 31,000円 |
点滴 | 高濃度ビタミンC点滴 1回 16,000円 |
注射 | 白玉注射(グルタチオン) 1回 7,000円 |
レーザー系が全部やり放題というのは魅力的だけど、実際はダウンタイムや適正ペースがあるから1年間で元取れるほどは受けられないかもなぁ、と思っていたけど注射や点滴もメニューに含まれているという胸熱展開。ということは、レーザー系施術中やサイクルの間に各種点滴やらをブチ込みまくれるという。夢の広がりしかない商品でした。自分は都内在住フリーランスなので時間の融通も割と効くし、同じ100万円でも化粧品や服といった装備品に課金するより自身に課金したほうがいいというスタンスなので、これはかなり有りなんじゃ?というわけで決めました。つくづく独身貴族っぽい金の使い方だと思います……。
私のプラン
この商品のカウンセリングのとき、レビューという特殊な撮影機器を使って肌状態を見てもらいました。それがかなり衝撃的でした。
実は私は元々肌には結構自信がありました。年中鬼のように紫外線対策して、宇津木式やらペリコーン式やら色々と本を読んで実践してきているし、スキンケア系の美容医療も初めてじゃない。確かにまだ悩みはあるが、年パス買うほどかどうかはわからないし、もしレビューで見て悪くなければこの商品じゃなくて単品でいいんじゃないか?とすら思っていたくらいです。
それが、レビューによるとこうです。
?!?!?!?!!!?!?!?!?!????!?!
右がカラー撮影、中がUV撮影、左が赤み撮影の結果なんですが、右の写真は悪くない。でも、UV撮影で見ると顔全体で炎症が起きているし、赤み撮影で見ると頬と鼻は真っ赤。ナンジャコリャァ!?!?!ですよ。これを見て自分の目で鏡を見るだけということの頼りなさに絶望しました。これを受けて翌日から最近やってなかった肌水分・油分量の計測を再開したらやっぱり結果は良くなくて、水分量は20%程度で油分量は40%程度と、明らかにインナードライが以前より進んでました。グリセリンフリーだのなんだのやってスキンケアをできる限りシンプルにしようと基礎化粧品を抜きまくったり洗顔方法を手を使わないというエクストリーム手法にした結果があまり良くなかったみたいです。
というわけで、上原先生と一緒に立てたプランはこんな感じ。
- まずは弱めのピーリング+イオン導入+高濃度ビタミンC点滴で肌の調子を整える
- 肌の調子が整ってきたら成長因子導入や毛穴ケアを始める
- さらに良くなってきたら HIFU でたるみケア
はじめてみて
2月はじめから今日までで上の1を2回やってきたところです。今日は看護師さんに鼻の角栓が気になることを相談してみたところ、角栓除去もやっていただけて、次回以降は鼻や口周りのレーザー脱毛もやってみることになりました。
ここまでで自分のスキンケアの何が良くなかったかを考えてきたんですが、今日は洗顔方法が合ってない可能性を意識しました。というのも、鼻周りの角栓の溜まり方がかなりひどいのです。恐らくですが、SPF 50+ SPA++++ でウォータープルーフの強い日焼け止めを毎日使っているのに、水クレンジングを含ませたコットンをペタペタパッティングするだけの洗顔方法では洗浄が足りていない。軽いクレンジングで落ちなかった分はターンオーバーでなんとかなる、というのを信じてできる限りクレンジングを念入りにやらない方向でこのやり方だったのですが、自分の場合は角栓が溜まってしまっていたのでもう少し洗浄できて、且つ肌をこすらずにできる洗顔方法を模索したほうがいいかもということです。結局は
光老化が一番恐ろしいので出来る限り強力な紫外線対策をしたい VS 日焼け止めを塗るなら十分に落ちて肌に合ったクレンジング方法を探す必要がある
のバランスを考えるということに結論行きがちっていう。私の場合は今まで紫外線対策に偏重しすぎていたんでしょうね。
というわけで、今年はやれる美容医療は全部やる勢いでいますので、ちょこちょこと結果報告やらをしていきたいと思ってます。このブログで報告するのもいいけど、やったことを探しやすくて書く側も負担を減らせるような仕組みも考え中です!また近いうちにツイッターなどでも情報提供していこうと思ってるのでぜひよろしくおねがいしますー
※今年はこのために美容医療を最優先する傾向にあると思いますので、何かしら都合がつきにくいかもしれません。ご承知願います。
TidalCycles から MIDI 信号を送って Volca Beats を演奏する
用意するもの
- TidalCycles
- SuperCollider
- SuperDirt
- 上述を全てインストールしたマシン
- オーディオIF(ここでは Steinberg UR44 を使ってます)
- Volca beats
- MIDI ケーブル1本
- Macbook とオーディオIFを繋ぐケーブル1本
- Volca と オーディオIF を繋ぐケーブル1本
- 必要に応じてミニプラグの変換アダプタ
- 外部出力機器(スピーカー)とオーディオIFを繋ぐケーブル
volca beats の MIDI チャンネルを設定する
これでハマってた
- MEMORY ボタンを押しながら電源をオン
- 1~16 が選べるので好きなやつに設定
- TidalCycles 側のデフォルトの MIDI チャンネルが 1 なので 1 にしとくのがおすすめ
- REC ボタンを押して保存、volca beats が再起動する
配線する

SuperDirt に MIDI out を登録する
SuperCollider で以下のコードを一行ずつ評価(私の使ってるオーディオIFである Steinberg UR44 を使う設定になってます)
// start SuperDirt SuperDirt.start(); // init MIDI MIDIClient.init; // declare ~midiOut for device's MIDI out ~midiOut = MIDIOut.newByName("Steinberg UR44", "Port1"); // export as midi ~dirt.soundLibrary.addMIDI(\midi, ~midiOut); ~midiOut.latency = 0.1;
TidalCycles で信号を送信
MIDI の扱いについては以下のチュートリアルや tidalcycles.org
この動画がわかりやすかった
volca beats はリズムマシンなので note
ではなくて midinote
で素の番号を使うのがポイント。例えばキックを三連符で鳴らすとしたら以下のようになる。
d1 $ midinote "[36 36 36]*2" # s "midi"
volca beats の MIDI インプリメンテーション
(KORG の公式)https://www.korg.com/jp/support/download/product/0/141/#manualにてダウンロードできる。 以下は midi ノート番号のアサイン表。
note | sound |
---|---|
36 | KICK |
38 | SNARE |
43 | LO TOM |
50 | HI TOM |
42 | CL HAT |
46 | OP HAT |
39 | CLAP |
75 | CLAVES |
67 | AGOGO |
49 | CRASH |
風邪を引いたときは好きな食べ物を食べていい
「こうでなければならない」というような制限から何か得るものはあっただろうか?私の場合は得たこと以上の代償を払ってきたと思う。そのような制限を自分ルールと呼ぶとしよう。これは懺悔を含んでいることを前置きとするが、私は今までたくさんの自分ルールを作り、自分自身や身の回りの人に勝手に課してきた。簡単で比較的無害な例として「風邪を引いたときは好きな食べ物を食べていい」といったもので、そのルール作りとプレイに熱中するあまり、まさしく自分ルールという名前の iOS アプリを使って日常をポイント制ゲーム化していたことすらある。 このようなアプリが配布されていることから、私のように自分ルールを作って運用している人は自分以外にも少なからずいるのではないかと思うが、あくまでもこれは自分ルールである。他人に対しては適応外であることを深く念じておかねばならない。
風邪を引いたときに好きなものを食べる自分ルール程度なら自他の区別は簡単に付くし、それを他人に課そうとしたところで、実際食べることまでコントロールはできない。しかし、私は無意識にルールに価値判断を加えていた。つまり、風邪を引いたときに好きなものを食べないやつは損してる、といったように。というより、ルールの策定と運用は自分の価値観に基づいてなされており、その価値観を強固にするための材料だった。臨床心理学でいうところのスキーマというべきだろうか。
スキーマは認知や感情を形成する土台であり、人によって様々である。同じ状況でも人によって良いこと悪いことの捉え方が違うのは土台のスキーマに寄るものである。
今まで私は、ある人が私の自分ルールに沿った行動を取っていなければ、その人は私のスキーマを乱し感情を煽動する人間なのでワック、という自他を混同した短絡的思考で怒り狂ったり、連続しない自己の行動によって自爆していた。改めて言葉にすると頭が悪すぎて嫌になる。完全に自分ルールと決別したとは言えないが、最近はその思考を自分で捉えられるようになっただけ変わったと思う。
加えて最近思うことがある。でも、それでもいいんだよ。ということである。というか、いいというものはないように、だめというものもないし、それぞれを尊重するべきである、と。
私のスキーマは、人生は無意味で他人は信用してはいけないという主旨である。
これも尊重するべきである私たった一人の大切なスキーマである。もちろん、私が言葉にすることはできないけれど、あなたのスキーマも、どんなものであっても尊重されるべきスキーマ。人それぞれが違ったスキーマを持つから、それぞれが自分ルールを策定・運用していたり、結果として同じ時代や同じ状況にいても違う世界を見ている。それは現代の科学技術を持ってしても交わらないものであり、全てが尊重されるべき思考である。だから、私が勝手に自分ルールに反した人に怒りの感情を抱くのは私の中で勝手だし、仮に私が怒っている姿をあなたが見て何かを感じたとしても、そこからはあなたの見え方でしかない。それぞれがそれぞれの妄想の世界で生きているというのは、そういうことである、と私は捉えている。
みんな違ってみんないいし、みんな交わらない。自分の世界の存在を確認できるのは自分だけで、それを受け入れて祝福できるのも自分だけなのでしょう。皆さんのことは知らんけど、僕の中ではそういうことになってます。
UI を分解する
本記事は STORES.jp アドベントカレンダー の22日目の記事です。
@tttttahiti です。自分はフリーランスとして Web フロントエンドの開発や研究技術同人誌の執筆などを主にしているのですが、STORES さんとはかれこれ1年以上取引させていただいております。この度は人事の近藤さんよりお声がけいただき、外部の人間ではありますがアドベントカレンダーに参加させていただくことになりました!ありがとうございます。こういうオープンなところが STORES(hey) さんの好きなところです。
STORES さんではフロントエンドの開発を主に行う UI 改善チームの一員としてお手伝いをしています。UI 改善チームはエンジニアで構成されたチームですが、デザイナーとの連携も頻繁にあり、日々 UI についての議論が活発になされています。UI の開発は奥が深く、一つの部品について何度も考え直したり、作り直したりすることもあります。 この記事はそんな日々の中で UI の分解についてぼんやり考えていることを個人的に考え直してみるための記事です。至極当たり前なところからスタートしていきますので、冗長な内容になっているかもしれませんが、自分が悩んだときに立ち返ってみたいポイントを書きながら整理していきたいと思っています。
UI とは
UI とは、インタフェース(日本語に訳すと接点、ある領域とある領域を介する部分といった意味になります)というものの中でもユーザという役割が存在するケースにおけるものを指して使われる単語です。インタフェースは至るところに存在し、またユーザという役割が誰になるかといった解像度によって何がインタフェースとなるかの捉え方も変わってきます。基本的にはオブジェクトからオブジェクトに対して使用するという繋がりが生まれたら、そこには UI が存在するといって差し支えないと私は考えます。
具体的な例えとして、ある商品を売る会社があるとします。経営者から労働者への指示として使われる言語は UI です。そして、労働者が商品を売るときにレジを使うとすれば、レジは UI です。 そして、ある商品を売る会社が STORES というオンライン通販サービスを使っているとします。STORESで商品登録するには具体的に以下のような行動手順を踏みます。
- パソコンをマウスで操作し、 Web ブラウザを立ち上げる
- Web ブラウザの URL バーにキーボードを使って https://stores.jp と入力し、STORES にアクセス
- ナビゲーションに沿ってアイテムリストページに遷移し、アイテムを追加ボタンを押下
- ページ内の各種フォームに商品情報を入力
上記の行動の中でも UI として捉えられる部品が多く出てきました。
- マウス
- Webブラウザ
- URLバー
- キーボード
- ナビゲーション
- ページ
- ボタン
- フォーム
これらは STORES のユーザから見たら全て UI です。さらに言うのであれば、これらの部品を使うために我々が動かす手や目などの器官ももちろん UI です。
UI が何を介しているか
物を売る商売の中でも色んな UI が出てきました。しかし、ざっくり全て UI だと言えるとしても、それぞれ全く異なるものであることは明らかだと思います。部品を整理する上で一つ一つを比べて異なるポイントを挙げたり、ラベリングしたりするのも一つの手だと思うのですが、時間が多くかかりそうです。今回、冒頭でオブジェクトからオブジェクトに対して使用するという繋がりがあればそこに UI が存在する、と言ってみたので、まずは今回の状況で出てきた各部品について使用する側のオブジェクトと使用される側のオブジェクトについて考えてみましょう。
部品名 | 使用する側 | 使用される側 |
---|---|---|
マウス | 人 | コンピュータ |
Webブラウザ | 人 | インターネット |
URLバー | 人 | Webブラウザ |
キーボード | 人 | コンピュータ |
ナビゲーション | 人 | ページ |
ページ | 人 | ページ内の情報 |
ボタン | 人 | ページ |
フォーム | 人 | 商品情報 |
お気付きかと思いますが、使用する側が全部人になっています。これは上述の行動が全て労働者の視点で書かれているからです。使用される側には色々なものが出てきましたが、UIの部品としても挙げられているものも出てきました。あるオブジェクトに接するまでに複数のインタフェースを介している状態であることがわかります。労働者の目的が商品登録であるのに対し、労働者が直接データベースを変えることができない以上、複数のインタフェースが導線として介在しているとも言えます。もちろん、この表は決して汎用的なものではなく、この状況においての役割分担のみを示しています。
UI が提供するアクション
前述の図で見たところ、使用する側と使用される側が同じものがあります。例えば、マウスとキーボードはどちらも人とコンピュータを介する UI です。その違いは UI が提供するアクションです。マウスは手で動かすことで、画面上にあるカーソルを動かします。キーボードはキーを押下することでテキストなどを入力します。
どちらも人からコンピュータに対して入力するデバイスであることに違いはありませんが、入力したい対象物と操作方法が異なります。
部品 | 対象物 | 操作方法 |
---|---|---|
マウス | カーソル | 手で動かす |
キーボード | テキスト | キーを押下 |
仮に対象物を入れ替えてみるとします。キーボードでカーソルを動かすなら、矢印キーで1pxずつ移動させたり、あるいはカーソルを動かすためのスクリプトを用意して座標を入力するなどの方法が考えられます。マウスでテキストを入力するなら、画面上にテキストのボタンを用意して一つずつ選択するなどが考えられます。想像するに、どちらも慣れ親しんだものではないと思います。
なぜカーソルを動かすのにマウスが適しているのか、あるいはテキストを入力するのにキーボードが適しているのかは我々がこれまでに経験的に学習してきた動作との関連性が強いからだと考えられます。それはアフォーダンス*1と呼ばれるものです。マウスは手のひらで握りやすい形になっており、キーボードのキーはそれぞれテキストが書かれたボタン形状をしていることがほとんどでしょう。アフォーダンスにより操作方法を経験から連想させるものは、直感的な使いやすさを提供します。それは同時に汎用性を失うことでもあります。キーボードからテキストの印字を無くせば、テキスト以外の入力も想起できるようになるでしょう。しかし、押下後に引き起こる反応はわかりにくくなり、直感的な操作性は下がります。
UI の成立条件とアイデンティティ
マウスは握って動かすだけではなく、ボタンもついています。それは、カーソルを移動したあとに選択(及び実行)という動作を後続する必要があるからです。単純に何かの選択という動作だけに絞るのであれば、キーボードに選択ボタンを設けたほうが短い操作で済みます。しかし、タイプマシンのような単純な機械ならまだしも、現代のコンピュータの機能を全てキーボードにアサインすることは難しいでしょう。そのために GUI*2 が開発され、それを操作するためにカーソルがあり、カーソルを動かすのに適した UI としてマウスがあります。ですので、マウスが UI として成立するための条件としてはカーソルを動かせる機能と、選択するという機能の2つが少なくとも必要になりそうです。
この2つを比べてみたとき、選択するという操作については、キーボードのキーの代替やマウス上のボタン自体の役割であるという見方もできると思います。ですので、マウスの機能条件の中でどちらがメインかとすれば、カーソルの移動がメインであると考えます。この機能はキーボードによって代替することが難しい機能でもあります。よって、マウスのアイデンティティとはカーソルの移動にあるといえるでしょう。
まとめ
UI を分解して、大きく以下のような事柄を挙げてみました。
- UI が介するオブジェクト
- 使用する側のオブジェクト
- 使用される側のオブジェクト
- UI が提供するアクション
- 入力及び出力する対象物
- 使用する側のオブジェクトが対象物をどう操うかの方法
そしてこれらから、
- UI の成立条件
- UI のアイデンティティ
を考えてみることになりました。世の中に溢れる UI について、できる限り当てはめられるケースを広げて話をしようと思ったので、当たり前なことに行き着いてしまったのですが。日々の開発で「もう面倒くさいから、『○○をする』ボタンを置いておくか!」なんてことにならないように、何をどうしたいのか、それを介するために本当に必要な UI ・機能はなんなのかをきちんと整理し続ける、そんな基本の姿勢は保ちたいですね!ちなみに私はマウスよりトラックパッドが好きです。
明日は Shuto Araki さんです!