さらに新しい日記

さらに新しく作られた日記

NY の地下鉄で会った人と企画をする

修士一年のとき、学校の研修で NY に行く機会があった。内容は地域復興についてのプロジェクトで、自分の大学の他にアメリカやイギリスの大学の学生も一緒に取り組むというもの。内容はともかく、大学の金で NY に行けるというならやるしかない。あとなんか就活でアピールできそう。そんな気持ちで軽率に応募したら、地獄の研修が始まった。

研修は予想以上にハードで、NY に行く前から毎日研修グループで集まり事前調査やアイデア出しなどのワークをする必要があった。毎日朝早くから夜遅くまで研修研修で、すっかり研修畜に成り果てていた。でも、これが終わったら NY に行ける。そう思うとそれまでは頑張ろうと思えた。 NY での研修期間は2週間。そのうち1週間は現地の学生とワークして、残りの1週間は自由に使っていいとのこと。1週間、何しよう。そうだ、高校で留学したときのホストファミリーに会いに行こう。Urban Outfitters で買い物もしたいし、ブロードウェイのミュージカルも見たい。あー楽しみだな、乗り切らなきゃな、という気持ちでいっぱいだった。

そんなこんなの楽しみいっぱいで NY への渡航時期がやってきた。自分だけ別行動してたらぼったくりタクシーに乗ってしまい$200とられるなどしたけれど、それ以外は無事で、現地での研修も着々とこなし、やっと自由に使っていい期間が来た。私は2日ほど NY を離れ、ノースカロライナ州に住んでいるホストファミリーに会いに行っていた。その帰りの日に、研修グループのメンバーから「地下鉄で話しかけられた人と友達になった、その人の会社に遊びに行くから戻ってきたら教えて」とかいうメッセージが届く。唐突な文脈で正直よくわかっていなかったが、面白そうなので「私も一緒に行かせて」と返事しておいた。ちなみに、その地下鉄で話しかけてきた人というのがジェフだ。

結局会社訪問には間に合わなかったけれど、その後一緒に夜ご飯を食べるというので混ぜてもらった。ジェフは日本語ペラペラの金髪のロングヘアーの男。色々話を聞いていると、なんとブレイクコア的な音楽をやっているとのこと。そもそも私は学部時代の大半をブレイクコアに費やしていたのですっかり意気投合。それからは NY の研修が終わったあとでも、年1,2くらいで連絡を取り続けている。去年彼は日本人の奥さんと結婚し、私も彼の挙式に行ったりと、ちょうどよく keep in touch している。

去年、「君のバンドと対バンしたい。今度日本に行くときに企画やってよ」と言われ、そのときは冗談かな〜、と適当に受け流していたが、2月頃になって「4月末から1ヶ月日本に行くから企画よろしく」と連絡が来る。あ、あれマジだったんだな、という思いはありつつも、女に二言はありませんからね。急いで企画を計画し始めたのでした。

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そういう経緯で今回の企画は立ち上がりました。実際聴いてみるとわかると思うけど、ジェフのやってる Lance Blisters と私のやってるサイコ風呂敷は大分方向性が違う。どうしようかな、とメンバーに相談したり、色々悩んだりもしたけれど、これしかない!というメンツが揃ったと思う。パーティ名も色々悩んだんだけど、私もジェフも IT 系のエンジニアということで、 IT で馴染みの深い単語を起用することにした。サードパーティっていうのは第三者ってことで、サードパーティ製のアプリっていうと、例えば Apple が提供してない iOS のアプリみたいな意味になるんですけど、それってつまりオルタナティブなのでは?!?!?と。しかも THREE でやるときた。このパーティ名めっちゃ良くない?

何より NY の地下鉄で話しかけられた(厳密に言うと NY の地下鉄で話しかけられた人経由で知り合った)人と企画するなんて、私が初めてなんじゃないかと思う。なんにせよ言いたいのは出会ったきっかけとかは関係なく、縁があってこうなってる。縁、めっちゃすごい。こんな機会滅多にない、みんな、「縁」を感じに、5/5は下北沢 THREE に来てくれ!!!!